アイコン:メールスマホからもお気軽に!相談予約はこちら

「服務指導」を理由に先輩からいじめられている、部隊に訴えても何も変わらない、と悩んでいませんか。
いじめを苦にした自殺について国の責任を認めた裁判例、いじめを行った防衛大学校の学生の責任を認めた裁判例があります。

ご相談例


いじめ、パワハラは自衛隊員として耐えないといけないですか?
人格を傷つけるようないじめ、パワーハラスメントは明確な人権侵害です。あなたは、自衛隊員である前に一人の人間であり、自衛隊員であるがゆえにいじめやパワハラに耐えなければならないということはありません。
自衛官の息子が寮の相部屋の先輩にイジメられているというので、上司に談判に行ったとこ ろ、服務指導はきちんとしていると言われました。服務指導とは何ですか。
自衛隊のイジメ・パワハラの原因の1つは、「公私の区別」がないことです。自衛隊において、服務とは「自衛官としての勤務及び生活を含んだ包括的な概念」であり、 自衛隊員は24時間管理されています。 「服務指導」とは、隊員を職務に専念させるために、隊員の勤務時間外の生活 の管理、すなわち交遊関係から心情把握、私的な悩みにまで注意を払う「指導管理」 を行なうものとなります。 多くの隊員は、高校を出てすぐ、いわゆる寮に入るため、仕事からプライベートまで、全てが部隊の中にあり、 ここで「営内の服務指導」が行なわれます。この蛸壺のような世界で、今まで経験した ことのない人間関係の軋轢、葛藤に遭遇することになります。なかには、「おまえは駄目だ」「辞めてしまえ」などと先輩から言われ、いじめやパワハラを受けるなどの事態が生じていますが、これは深刻な人権侵害です。
部隊に書かされた遺書を取り戻したい。
陸上自衛隊北部方面隊において、2010年から部隊の隊員に対する「服務指導」として、「家族への手紙」という題名の遺書を書かせ、部隊が管理していることが発覚しました。2010年当時の北部方面総監は、「遺書を書くことは命を賭す職務に就く軍人としての矜持である」などと訓示し、「殉死」への覚悟を示すために遺書を書かせたものといえます。当弁護団の活動により、実際に書かされた遺書を取り返した事例があります。

裁判例


海上自衛隊さわぎり事件
福岡高等裁判所(平成20.8.25)
海上自衛隊たちかぜ事件
東京高等裁判所(平成26.4.23)
防衛大学校いじめ訴訟
福岡地方裁判所(平成31.2、令和2.10)